Zoomミーティングの人力通訳(と補足の仕方)

Zoomで、日本のクライアントさんとベトナムの開発者さんの通訳をする


Zoomミーティングセットアップ

こちら

ホストはアカウントが必要です

参加者はPCもしくはスマホなどミーティング参加に使う機器にアプリを入れます

ホストが、コードとパスワードを含むミーティングリンクをシェア

参加者はリンクから参加、となります

使用方法はとても簡単です


日本語インプット

クライアントさんはやりたい事を画面共有で開発者さんに見せます

見せながら細かい希望を日本語で言い足します

また、話しながら思い出した話題も継ぎ足してきます

英語アウトプット

細かい希望の部分を①区切る②細かく喋る③文章化して残す

この作業について、今日のミーティングから感じたことをまとめます


まず準備

・概要を翻訳

この時用語や予備知識を得ることができます

例: 電子書籍を扱うサイトの開発

CC EPUB L.C. UUID OPF などは、電子書籍を扱う場合に出てくる用語のようでした

先に調べておくことで、説明の補足が必要になった時に役立ちます

・仕様の要所を翻訳

同じく、仕様を翻訳する事でクライアントが開発者に伝えたい注意点・留意点を先に拾う事ができます

全て理解はできなくとも、ポイントとなる箇所を覚えておく事で、伝え漏れが起きるのを避けられます

・URL共有とリポジトリーメンバー登録

開発者には言葉で伝えるよりコードを共有した方が早く正確な場合があります

途中まで開発済み、既存サイトの改修など参照するものがあればコードを展開します

・Zoomースケジュールしてリンクを共有

・Zoomー録画

議事録がわりにミーティング開始時に録画すると後々便利なことがあります

無料ユーザーでも自分のPCへ保存することは可能です

以前Zoomチャットを使用したらミーティング終了後消えました

それ以降はslackに書き残しています


ミーティング時

・参加者の確認と紹介

Are you there? Can you see the screen? 〇〇san will introduce the overview. 〇〇san will share the screen. There are four points to be shared today.

オフショア開発者と日本のクライアントは、直接会うことは最初から最後までないのが普通です

何年働いても、ミーティングで話す・顔を見る、辺りが最大の「直接的」なやり取りになります

Pixabay

今後はそれが準スタンダードとなるでしょうし、働き方を知っている社会人ならば成り立つと思います

・ミーティング目的と運びの確認

・ホスト画面共有と説明

Pixabay

ー概要説明 overview(通訳、Slackに文章化)

ー機能説明 functionality(通訳、Slackに文章化)

ー要望説明 requirement(通訳、Slackに文章化)

・今後の進め方と使用する連絡チャネルの設定(通訳、Slackに文章化)

・質疑応答(通訳、Slackに文章化)

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英語アウトプット

①区切る

②細かく喋る

③文章化して残す

これをミーティング開始から終了まで行います

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詰まるところ対象はサービスなので、各機能ごとに①区切ります

一般的な既知の機能、例えば登録画面や登録ボタンなどは、ただ is it clear? You got it? と確認するだけです

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まさに目玉となる機能について②細かく喋る

新しいもの、ややこしいもの、難しいものー全てにおいてクライアントから細かいインプットをもらいます

例となりそうなサイトの情報なども聞き出します

それを開発者にアウトプットします

この目玉の開発部分、クライアントのアウトプットが少しでも不明瞭ならば、全てはっきりさせます

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要望は決まっているけど方法が未決、でも開発は進めたい

そんな場合には

plan A would be ~, but it depends on ~, in that case we might go with plan B.

のようにしてクライアントが責任を持ってアップデートする、などメモを③文章化して残すようにします

割とよくSlackにピン留めします

Plan AとPlan Bどの程度準備するのか、リサーチするのか、現状手元のできるタスクを優先するのか、なども明確にします

そして、話しながら追加になった希望も取り落としのないように③文章化して残します


通訳と➕少し進行係

言われたことを伝えるだけ、だと必ず齟齬がうまれます

それは往々にしてオフショアに転嫁されがちです

E.g. 話を聞かない、分かってなくても分かりましたという、質問しないなど

私のクライアントさんは、驚くほどフェアで我慢強い方でとても尊敬できます、それでも

クライアント>オフショア

と受け取られてしまう恐れがあるので、そうならないような補足をしています

当たり前ですが、片方ばかり責められると不満が生まれて上手くいきません

何よりオフショア開発者は皆にとっても将来の担い手です、常に平等を心に留めるべきです


在宅勤務に移行して、オンラインミーティング主流になります

今までは許容された定期ミーティングが、本当に必要なものか見直されるでしょう

ナダ